実はかくれ脱水かも?~秋から冬にかけてもこまめな水分補給を~(2021年10月)

実はかくれ脱水かも?~秋から冬にかけてもこまめな水分補給を~

 「脱水」と聞くと夏場に汗を大量にかくことで起こると思われがちですが、脱水は1年を通して起こる可能性があります。特に、秋から冬にかけては乾燥が原因で脱水症になることが多く、脱水症になりかけているのに、本人や周囲が気づかずに起こっている『かくれ脱水』に注意が必要です。

脱水とは体の機能を保持するために重要な役割を担っている「体液」のバランスが崩れることで体から必要な水分と塩分が失われることです。私たちの体は生命を維持するために必要不可欠な「体液」と呼ばれる水分で満たされており、体の水分が減ると様々な不調が起こることがあります。体重に対し1~2%程の減少でも軽度の脱水症状が現れ体調不良に陥ります。

特に高齢者は体の水分量が少なかったり、のどの渇きを感じる機能も低下していたりと、脱水症になりやすくなっています。

「かくれ脱水」を予防するためには、こまめな水分補給が大切です。喉が渇いたと思う段階では軽度の脱水状態が起こっているため、喉の渇きを感じていなくても水分補給をしましょう。

厚生労働省による「健康のため水を飲もう」推進運動では、現在飲んでいるよりも「コップの水をあと2杯飲む」こと、環境省では高齢者の場合「1日あたり1.2Lを目安に飲む」ことをおすすめしています(疾患によって1日あたりの水分量の制限を指示されている方はその量を守りましょう)。

ぜひ、健康のためにこまめな水分摂取を心掛けてみてください。

【厚生労働省ホームページ】