8月~11月がおいしい時期とされており、宮城県では県南地区が産地で9月~10月が旬とされています。
原産地はアラブビア半島あたりで、聖書にも度々登場する、古くからの栽培果樹です。日本には「中国を経て長崎に伝来した」という説があり、薬用として用いられていたそうです。春から初秋にかけて実の中に白い花をつけ、そのまま肥大し、外から花が見えないため、「無花果」という字が当てられました。
「不老不死の果物」とも言われるほど栄養価が高く、食物繊維のペクチンが豊富で、整腸作用や美肌効果があります。また、「フィシン」というたんぱく質分解酵素を含むため、食後のデザートにおすすめです。
宮城県では加工用の青いいちじく「ブルンスウィック」という品種が栽培されており、宮城県と東北の一部のみに栽培しています。全国的には完熟したいちじくを生で食べたり、料理に使用したりしています。宮城県では水、砂糖、レモン汁を入れて煮詰める甘露煮にするのが一般的です。各家庭でたくさん作って瓶詰にして、ご近所や友人にふるまう事も東北ならではですね。
参考資料:板木利隆監修、からだにおいしい野菜の便利帳、高橋書店他
うちの郷土料理:農林水産省より引用