さつまいもの主成分はでんぷんで加熱すると一部が糖質に変わり甘味が増します。しかしカロリーは米や小麦の3分の1程度と低く、他にもビタミンCやビタミンE、食物繊維を多く含んでおり体の内も外もキレイにしてくれる素敵な食材です。ビタミンCはりんごの約5倍、ビタミンEは抗酸化作用、食物繊維は腸内の老廃物を排出してくれ、お肌や体の調子を整えてくれる注目の食材です。
また、最近ソフトクリームやチップスなどでよく見かける紫芋には、色素に含まれるアントシアニンにポリフェノールが多く含まれているため、抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があります。そのため動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。
今の季節、おいしい焼きいもをつくるにはゆっくり加熱することでさつまいもがより甘くなります。これはデンプン分解酵素のアミラーゼがゆっくり加熱することで活発になるからです。250度のオーブンで30分程焼くとおいしい焼き芋ができます。
他にもさつまいもご飯や薩摩汁、さつまいもを使った煮物などを食べて体の内側と外側に磨きをかけてみてはどうでしょうか。
〜参考レシピ〜
「さつまいもと豚肉とすきこんぶの煮物」
材料2人分
・さつまいも 約200g
・豚バラ肉 80g
・すき昆布 10g
・サラダ油 小さじ1
・だし汁 適量
・みりん 大さじ1
・醤油 大さじ1
・上白糖 小さじ1
・塩 適宜
〈作り方〉
①すき昆布を水で戻し、さつまいもは小乱切りにし、水にさらす。
②さつまいもを耐熱容器に移し入れラップをし電子レンジ500Wで5〜6分軟らかくなるまで加熱す る。豚バラスライスは食べやすい大きさに切る。
③鍋にサラダ油を入れ豚バラを炒める。水に戻したすき昆布とさつまいも、だし汁(具材がヒタヒタになる程度)、みりん、上白糖を入れてさっと煮る。
④醤油を入れさらに数分煮る。塩気が足りない時は少し塩をいれ味を整える。
参考文献
・からだにおいしい野菜の便利帳 板木利隆監修 高橋書店 他