最近、背中が丸くなったり、身長が縮んだなと感じる事はありませんか?それは、骨粗鬆症の初期症状かもしれません。
骨粗鬆症は自覚症状が乏しくこれらの症状がゆっくり起きるのが特徴です。骨がカルシウムで出来ている事はご存じだと思います。しかし、骨はカルシウムだけで出来ている訳でありません。カルシウムとコラーゲンなどの蛋白質から出来ています。強い骨は、カルシウムと蛋白質の両方が必要です。
普段の生活で「昼食はお腹が空かないから菓子パンだけ」という方はいませんか?強い骨を作るのに必要な栄養が足りないかもしれません。強い骨を作るには、蛋白質と一緒に必要な栄養をしっかり摂る事がとても重要です。そのためには、「主食・主菜・副菜を揃えて食べる事」を意識してみて下さい。主食には炭水化物、主菜には蛋白質、副菜にはビタミンやミネラル等の栄養素が含まれています。
次に、必要な栄養がしっかり摂れている場合は、骨に良い栄養素も意識してみましょう。骨の主成分であるカルシウムと、カルシウムが骨に吸収され定着するのを補助するビタミンDとビタミンKです。カルシウムは乳製品に多く含まれます。しかし、それ以外にも、生揚げなどの大豆製品やしらす干し等の魚介類、ひじきなどの海藻にも多く含まれます。カルシウムを上手に摂取するポイントは、乳製品を1日1食摂取し、豆類・魚介類・野菜や海藻類を使った主菜・副菜を取り入れる事です。ビタミンDはカルシウムの吸収を促す役割があります。ビタミンDは紫外線を浴びると皮膚で合成するため普通の生活で不足する事は少ないといわれています。屋外で日光を浴びる事が大切です。食品では干したキノコ類に多く含まれています。ビタミンKはカルシウムが骨に定着するのを助ける役割があります。ビタミンKを多く含む食品は納豆や、小松菜やほうれん草などの緑黄色野菜です。毎日、緑黄食野菜を食べましょう。
骨粗鬆症を予防する食事は、カルシウムだけでなく蛋白質も重要です。また、摂取したカルシウムを骨に吸収し定着するのを助けるビタミンDやビタミンKも必要です。そのために、主食・主菜・副菜を揃えて食べる事を意識してみてください。
【注意】カルシウム・ビタミンD・ビタミンKをサプリで摂取すると過剰摂取になる可能性があります、サプリで摂取したい場合は、必ずかかりつけの医師に相談してください。