西川祐未 鍋料理には欠かせない冬の味覚「春菊」。
栄養価の高い緑黄色野菜の一つで、βカロテン・カルシウム・葉酸・食物繊維が豊富に含まれ、貧血や骨粗しょう症の予防などに効果的です。
春菊の特徴は、何といってもお料理のアクセントになる強い香りですね。春菊の香り成分には、自律神経に作用して食欲増進や咳を鎮めるなどの働きがあります。
春菊を選ぶ際は、葉の色が濃い緑色でみずみずしく、根元まで密生して香りの強いものが新鮮です。茎は細くて短めのほうが柔らかく、切り口の新しいものを選ぶのが良いでしょう。
保存方法は、たっぷりの水に浸しながらふり洗いし、キッチンペーパーで水気を拭きます。新聞紙などで包み、ポリ袋に入れたら冷蔵庫で保存しましょう。
また、洗って水気を切ったあと、食べやすい大きさに切り、生のまま冷凍保存することもできます。凍ったまま鍋ものや炒めものに加えて調理することができるので、とても便利です。
春菊の香りが苦手な方は、ゴマ油などと合わせてみましょう。油と組み合わせると春菊の独特な香りが抑えられて食べやすくなります。また、脂溶性ビタミンの吸収が良くなるので、チャーハン・天ぷら・野菜炒めに加えてみてはいかがでしょうか。
参考：もっとからだにおいしい 野菜の便利帳