「秋は芋煮汁で元気アップ!」

宮城の秋といえば、新米をはじめとしておいしい食べ物がたくさん出まわる季節ですが行楽の秋でもあり、アウトドアで仲間や家族と芋煮汁を作り、「芋煮会」と称して鍋を囲むという経験をされた方もいらっしゃると思います。

ここでの「芋」は里芋のことで芋煮汁は里芋の収穫時期に良く食べられる郷土料理です。
地方により、食材や味付けは少しずつ違いますが、宮城県での芋煮汁は豚肉と里芋、大根、ゴボウ、ニンジン、白菜、こんにゃく、きのこ、ネギなどたっぷりの野菜を煮込み、みそ味の汁物に仕立てます。

隣の県、山形では牛肉と里芋、こんにゃく、ネギなど使用する材料はシンプルで味付けはしょうゆ味ベースです。山形での芋煮汁の歴史は古く1600年代半ばから始まったといわれています。
隣同士の県でありながら材料や味付けに特徴があり、それぞれの味の違いを比べるのも楽しいでしょう。

秋の食材をふんだんに使用した芋煮汁は肉のたんぱく質やビタミンB₁、里芋や野菜に含まれる食物繊維やカリウムなどを摂取することができます。たっぷりの根菜類が体を温めてくれ、汁物としては具だくさんのため摂取する塩分も少なくてすみます。高血圧や生活習慣病予防にも効果があるでしょう。

この汁物に新米のおにぎりをプラスするだけで栄養バランスが整い、季節の味わいを楽しむことができます。

秋の深まりを感じるころ、温かい芋煮汁はいかがでしょうか。

出典:農林水産省HP~うちの郷土料理